日常で言われる「骨盤の歪み」は、骨そのものがずれているというより、骨盤を支える筋肉の使い方に左右差があり傾きが生じている状態を指すことがほとんどです。

「骨盤が歪んでいます」と言われて不安になった方向けに、この言葉が実際に何を指しているのかを整理します。

01. 骨盤はそう簡単にずれない

骨盤は左右の寛骨と仙骨からなり、強い靭帯で連結されています。 日常生活の動作でバラバラにずれるような構造ではありません。

では何が起きているのか。多くの場合は次のどちらかです。

  • 傾いている — 前後の傾き(前傾・後傾)や左右の高さの差
  • 回っている — 骨盤全体がわずかに回旋している

そしてこれらは骨が壊れているのではなく、支えている筋肉の使い方に左右差がある結果として現れます。

02. 左右差は誰にでもある

利き手があるように、身体の使い方には必ず偏りがあります。

  • いつも同じ側で荷物を持つ
  • 座るときに同じ側に体重をかける
  • 片脚に体重を預けて立つ

左右差があること自体は異常ではありません。 問題になるのは、その偏りが痛みや動きにくさにつながっているときだけです。

03. 「歪みを治す」という説明との距離の取り方

次のような説明を見たときは、慎重に判断してください。

  • 施術1回で骨の位置が変わると説明している
  • 写真の見た目だけで断定している
  • 治療と同等の効果をうたっている

ピラティスは治療ではありません。 できるのは、自分の身体の使い方に気づき、使えていなかった側を使えるようにすることです。

骨盤や腰に痛みがある場合、脚のしびれがある場合は、運動より先に整形外科などで原因を確認してください。この記事は診断・治療を目的としたものではありません。

04. ピラティスで実際にやること

  • 骨盤を前後に傾ける動きを、自分の意思でできるようにする
  • 左右への荷重を均等にかける感覚をつかむ
  • その位置を保ったまま手脚を動かす

マシンを使うと、台の上で骨盤の位置を安定させたまま動けるため、どちら側が働いていないかが分かりやすくなります。

05. 目指すのは「対称」ではなく「選べる」こと

完全に左右対称な人はいません。目標は対称になることではなく、偏った使い方しかできない状態から、どちらでも使える状態にすることです。

Brille 大津京では、1対1のパーソナル(50分)で自分の傾きを確認してから、マットやグループマシンに移る流れも取れます。初回体験はマット・グループマシンが0円、パーソナルが2,980円です。

よくある質問

骨盤矯正で骨は動きますか?

骨盤は靭帯で強固に連結しており、施術で骨の位置そのものを恒久的に変えることは想定しにくい構造です。変化を感じる場合、多くは筋肉の緊張や動きやすさが変わったことによるものです。

自分で歪みを確認できますか?

簡易な目安はありますが、自己判断はおすすめしません。左右差は誰にでもあり、差があること自体が異常とは限らないためです。痛みがある場合は医療機関で確認してください。

ピラティスで左右差はなくなりますか?

完全に左右対称になることを目指す運動ではありません。左右で使い方が違うことに気づき、使えていない側を使えるようにすることが目的です。

この記事の監修

富田 大介ピラティススタジオ Lucia(滋賀県守山市)代表

PHIピラティス コンプリヘンシブインストラクター/エキスパートボディデザイナー

幼少期から高校まで野球に打ち込み、度重なるけがと挫折から運動療法に関心を持つ。メディカルトレーナー学科の専門学校を卒業後、フィットネスクラブに勤務。フリーインストラクターを経てピラティスと出会い、PHIピラティスのコンプリヘンシブ資格を取得。2020年に滋賀県守山市でピラティススタジオ Lucia を開業。

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療を目的としたものではありません。身体に不安がある場合は医師などの医療専門家へご相談ください。