ピラティスの指導資格に国家資格はありません。団体ごとの認定で、学ぶ範囲も取得までの時間も大きく違います。マットのみの資格と、マシンを含む総合課程の資格は別物です。

「資格を持ったインストラクターが指導します」という表記はどのスタジオにもあります。中身が違うので、見分け方を書きます。

01. 国家資格はない

ピラティスの指導資格はすべて民間団体の認定です。団体ごとに、学ぶ内容も、取得までの時間も、試験の厳しさも違います。

つまり「資格を持っている」だけでは情報になりません。どの団体の、どの課程かまで見る必要があります。

02. 大きく2種類に分かれる

種類学ぶ範囲取得までの目安
マット指導のみマットの種目数日〜数週間のものもある
コンプリヘンシブ(総合)マット+リフォーマー等の全マシン数百時間・半年〜数年

マシンを使うクラスを受けるなら、マシンを学んだ資格かどうかが実質的な違いになります。マットのみの資格でマシンを指導している場合、器具の安全な扱いを体系的に学んでいない可能性があります。

03. 関連する他の資格

ピラティス専門ではありませんが、指導の基礎を示すものがあります。

  • 健康運動指導士 — 運動生理学、安全管理、運動処方などを学ぶ
  • 理学療法士・柔道整復師・鍼灸師など — 身体の構造と病態の知識
  • NSCA、NESTAなどのトレーナー資格 — 体力トレーニングの基礎

身体に不安がある方は、医療系の国家資格を持つ指導者がいるかどうかが判断材料になります。

04. 確認の仕方

サイトに書いていなければ、体験のときに聞いて構いません。

  • 「どちらの団体の資格ですか」
  • 「マシンも含む課程ですか」
  • 「指導歴はどのくらいですか」

答えられない、はぐらかされる場合は、その反応自体が情報です。きちんと学んだ人ほど、自分の課程を説明できます。

05. 資格だけで決めない

資格は「最低限の学習を終えた」証明であって、指導が上手いことの保証ではありません。体験のときに次を見てください。

  • 説明が自分に分かる言葉か
  • 痛みや不安を伝えたときの対応
  • 動きを直すときの指摘の仕方
  • 質問しやすい雰囲気か

資格の有無と、体験での相性。両方で判断してください。

06. Brille 大津京の監修体制

このコラムは、PHIピラティス コンプリヘンシブインストラクターの富田大介(ピラティススタジオ Lucia 代表)と、健康運動指導士の駒澤悟が監修しています。各記事の末尾に監修者と保有資格を明記しています。

インストラクターの体制は開業時に確定し、店舗情報のページで公開します。初回体験はマット・グループマシンが0円、パーソナルが2,980円です。

よくある質問

ピラティスに国家資格はありますか?

ありません。複数の民間団体がそれぞれ認定を行っています。名称が似ていても学ぶ範囲は団体ごとに異なります。

資格があれば安心ですか?

最低限の学習を終えた証明にはなりますが、指導が自分に合うかは別の問題です。資格の有無と、体験で受けた印象の両方で判断してください。

健康運動指導士とは何ですか?

運動生理学や安全管理を含む内容を学び、認定を受ける資格です。ピラティス専門の資格ではありませんが、運動指導の基礎知識を持つ根拠になります。

この記事の監修

富田 大介ピラティススタジオ Lucia(滋賀県守山市)代表

PHIピラティス コンプリヘンシブインストラクター/エキスパートボディデザイナー

幼少期から高校まで野球に打ち込み、度重なるけがと挫折から運動療法に関心を持つ。メディカルトレーナー学科の専門学校を卒業後、フィットネスクラブに勤務。フリーインストラクターを経てピラティスと出会い、PHIピラティスのコンプリヘンシブ資格を取得。2020年に滋賀県守山市でピラティススタジオ Lucia を開業。

駒澤 悟

健康運動指導士/日本モデルボディメイク協会認定ボディメイクトレーナー/TRXサスペンショントレーナー/アスリートフードマイスター3級

国内外のフィットネスコンベンションで指導・演技を重ねてきたトレーナー。2013年アジアフィットネスコンベンション優勝、2014年ジャパン優勝・フランス4位入賞。2016年にはフランス最大級のフィットネスイベント Salon Fitness でプレゼンテーションを担当。2018年 SUMMER STYLE AWARD 大阪大会準優勝。

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療を目的としたものではありません。身体に不安がある場合は医師などの医療専門家へご相談ください。